近年、インターネット上で話題となっている「ビッグモーター（副社長）構文」。
この独特な表現方法は、企業の不祥事を契機に生まれ、多くの人々の関心を集めています。
本記事では、この構文の意味や特徴、そして元ネタについて詳しく解説していきます。
ビッグモーター構文とは？
ビッグモーター構文は、ビッグモーター社の前副社長が部下に送ったLINEメッセージから生まれたネットミームです。
元々はパワハラの一形態として使用されましたが、後にインターネット上で皮肉や批判の手段として広まりました。
この構文は、企業文化や職場環境の問題を象徴するものとして認識され、ビッグモーター社の不祥事全体が社会的な議論を引き起こす契機となりました。
ビッグモーター構文の形式と特徴
ビッグモーター構文の基本的な形式は以下の通りです。
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○△△△△△△△△△△△△△△△△△○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
大変申し訳御座いません。厳しく改善指導致します。
大変申し訳御座いません。即指導致します。
大変申し訳御座いません。指導徹底致します。
この構文には、以下のような特徴があります。
- 単語の繰り返し
同じ単語を複数回連続して繰り返します。 - 対比的な単語の使用
「死刑」と「教育」のように、意味的に対照的な単語を組み合わます。 - 短文での表現
長文ではなく、簡潔で衝撃的な短文を用います。 - 威圧的なトーン
命令や脅迫のような強い口調を特徴としています。
ビッグモーター構文の実際の例文
ビッグモーター構文の使い方について、X（旧Twitter）の実際の例文を見て見ましょう。
大変申し訳御座いません、即納品致します。
ビッグランでビッグモーター構文 pic.twitter.com/amarGqPctj
— ✩栗花落かな✩ (@kyanaleen) September 2, 2023
ビジネス現場のあるあるですね。
「納品」と「死刑」の繰り返しが、締め切りに追われる現場の切迫感を滑稽に強調し、それに対する丁寧な返答がコントラストを生み出しています。
ただし、実際の業務では使用を控えるべき表現であることは言うまでもありません。
大変申し訳御座いません、”きょういく”徹底致します。
「教育」を「今日行く」に替えてビッグモーター構文を作るセンス見習いたい pic.twitter.com/aE6mzDGmM3
— ムネパン (@vt07tee) October 4, 2023
このビッグモーター構文のパロディは、元の深刻な文脈を巧みにユーモアへと転換していますね。
「教育」を「今日行く」に置き換えた言葉遊びは特に秀逸で、インターネットミームの創造性を示しています。
大変申し訳御座いません、厳しく撃退指導致します。
幸福の科学ガチ勢信者の私の父がLINEブロック解除するたびに、布教活動してくるのでビッグモーター構文送りつけたがどうなるか。 pic.twitter.com/KPUicsCfdk
— CULTはベアリングに限る (@fujiwacultnoko) August 8, 2023
「幸福」「科学」「死刑」の組み合わせが、宗教団体への皮肉と家族関係の複雑さを鋭く表現していますね。
LINEでの布教活動に対する反応としてこの構文を使用するという発想は、現代のコミュニケーション問題を風刺的に捉えています。
構文を送りつけた結果はコメント欄へどうぞ。
ビッグモーター構文の元ネタ
この構文の元ネタは、ビッグモーターの兼重宏一前副社長が部下に送ったLINEメッセージです。
FRIDAYの報道によると、以下のようなやり取りがあったとされています。
(前副社長)教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育
引用元：FRIDAYデジタル
(部下A)大変申し訳御座いません。厳しく改善指導致します。
(部下B)大変申し訳御座いません。即指導致します。
(部下C)大変申し訳御座いません。指導徹底致します。
また、毎日放送の報道によると、以下のようなやり取りもあったとされています。
(前副社長)死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑姫路姫路姫路姫路姫路姫路姫路姫路姫路姫路姫路姫路死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑
引用元：MBSニュース
(部下D)何度もチャンスを頂いているにも関わらず、大変申し訳御座いません。
パワハラの認定は難しいと言いますが、これらのメッセージは「大阪地方裁判所の裁判長でも『パワハラや』と言う」ほど明白な事例だとされています。
ビッグモーター構文のまとめと社会的影響
ビッグモーター構文は、現在ではインターネット上で不適切な行為や過度なプレッシャーを風刺的に表現する手段として使用されていますが、この構文の使用には十分な配慮が必要です。
特に職場や公の場での使用は不適切である可能性が高く、誤解や問題を引き起こす可能性があります。
この事件と構文は、私たちに職場環境や企業倫理について深く考えさせる契機を与えています。
健全なコミュニケーションと相互理解の重要性、そして企業の社会的責任について、改めて認識する機会となっているのです。
企業や個人が、この事例から学び、より良い職場環境と社会の実現に向けて努力することが求められています。