この記事では「出会い厨構文」についてご紹介します。
インターネット上でよく見かけるこの言葉、実際にはどのような意味があるのでしょうか?安全なネット利用のためにも、詳しく見ていきましょう。
出会い厨構文とは?
君かわいいね(笑)どこ住み?会える?何歳?今暇?会わない?てかLINEやってる?(笑)てかLINEやってる??ねえLINEやってる??? pic.twitter.com/R7SOWGuSMm
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) June 3, 2019
出会い厨構文は、インターネット上で出会いを求める人々、特に男性が使うことが多い定型的な質問パターンのことを指します。
「出会い厨」の「厨」は、ネットスラングで「中坊(ちゅうぼう)」の略であり、中学生のように未熟で分別のない行動をする人を指す蔑称なんです。
この構文の特徴は、相手の年齢や居住地、連絡手段などを矢継ぎ早に尋ねる点にあります。
主に匿名掲示板やSNSなどで見られ、相手の個人情報を短時間で効率的に聞き出すことを目的としています。
多くの場合、相手との実際の出会いや恋愛関係を期待して使用されますが、時にはネット上のジョークやミームとしても使われることがあるんですよ。
出会い厨構文のフレーズや特徴
はぁはぁ
— 🐰の佐藤さん (@usagino_satou) September 23, 2024
かわいいね
どこ住み?てかLINEやってる? pic.twitter.com/gqScUiG1es
出会い厨構文として使われるコピペには、主に以下の3種類があります。
きみ可愛いね、いくつなの?どこ住み?スカイプとかラインとかやってる?身長は?好きなアニメある?お肌は白いほう?髪の毛はどんくらいの長さ?無駄毛とかちゃんと処理してる?唇の写メとかある?寝るときはパジャマ派?スウェット派?ってか女?男?
何歳?
どこ住み?
会える?
彼氏いる?
プリある?
週末会える?
てかLINEやってる?笑
女の子?何歳?彼氏いる?彼氏欲しい?写メちょうだい?どこ住み?近い?交通費ある?俺の分も出して♡出会お?いつ会える?何する?二人で遊ぼ?泊まりで来る?交通費ちょうだい?欲しいもの買って♡ね?会お?(・x・*)
出会い厨構文の特徴をまとめると以下の通りです。
- 年齢を尋ねる:「何歳?」「いくつなの?」
- 居住地を聞く:「どこ住み?」「住んでるところは?」
- 連絡手段を確認する:「LINEやってる?」「スカイプとか使ってる?」
- 外見や容姿に関する質問:「身長は?」「お肌は白いほう?」
- 恋愛状況の確認:「彼氏いる?」「彼氏欲しい?」
- 会う約束を取り付けようとする:「会える?」「週末会える?」
これらの質問は、相手の個人情報を短時間で効率的に集めることを目的としています。
特に、LINEやTwitterなどのSNSで、この構文が頻繁に使用されることが指摘されています。
また、出会い厨構文の特徴として、文法的に不完全な短文を連続して使用することが挙げられます。
これは、素早くたくさんの情報を得たいという焦りや、カジュアルな印象を与えようとする意図が反映されていると考えられます。
出会い厨構文の元ネタ
「何歳 どこ住み てかlineやってる」という出会い厨構文の具体的な元ネタは特定されていません。
しかし、このフレーズを構成する各質問は、出会い系アプリやSNS上でよく見られるものです。
特に、性的な目的を持った男性(いわゆる「ヤリモク男」)がよく使用する質問パターンとして知られています。
この構文が広まったのは、ネットユーザーがヤリモク男の典型的な行動を揶揄する形で共有し始めたことがきっかけだと考えられています。
つまり、実際の出会い目的の会話をパロディ化し、ジョークとして広めていった結果、一つの定型句として定着していったのです。
2000年代初頭からのインターネット文化の中で、出会い系サイトや匿名掲示板の普及とともに、このような直接的で性急な質問パターンが目立つようになりました。
特に、「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)などの匿名掲示板では、類似のやりとりが頻繁に見られ、やがてネットスラングとして定着していきました。
現在では、本来の文脈を離れて様々な場面でユーモアとして使用されることも多くなっています。
例えば、アニメやゲームのキャラクターに対してこの構文を使用するなど、パロディとしての活用も見られます。
このように、出会い厨構文は特定の元ネタから生まれたというよりは、ネット上の出会いを求める行動の典型をユーザーが面白おかしく真似ることで広まり、独自の文化として発展していったと言えるでしょう。
出会い厨構文のまとめ
出会い厨構文は、ネット上での出会いを求める人々の行動をパロディ化した言葉遣いです。
相手の個人情報を短時間で聞き出そうとする特徴があります。
元々は批判的な文脈で使用されていましたが、現在ではジョークやミームとしても広く知られています。
この構文に遭遇した場合、無視する、ブロックする、報告するなどの対処方法があります。
ネットリテラシーの一環として、この構文を理解し適切に対応することで、安全なオンラインコミュニケーションを心がけることができるでしょう。