インターネット上で話題の「丸太小屋構文」。
独特の文体と内容で多くの人々を魅了しているこの構文について、詳しく解説していきます。
丸太小屋構文とは?
丸太小屋構文は、2017年頃からインターネット上で広まった特殊な文章形式のことです。
主に有名人(特に男性)に対する憧れや愛情を、ユーモアを交えながらも切なく表現する文章スタイルです。
この構文の特徴は、語り手が同性愛者ではないと断りを入れつつ、ある有名人と森の中の丸太小屋で二人きりで暮らすという非現実的なシナリオを描くことです。
そして、性的な緊張感や片思いの感情を含みながら、最終的には悲劇的な結末を迎えるというストーリー展開が特徴的です。
丸太小屋構文のフレーズや特徴
丸太小屋構文のコピペはこちらです。
私は同性愛者ではありませんが、大谷翔平さんと一緒に森の中の丸太小屋に住みたいです。私たちはセックスをすることはないでしょう。しかし彼が臀部を引き締めながら木を切るとき、次第に汗ばむ裸の上半身を、キッチンの窓から見ていた私は密かに腰の炎を燃やします。私は階段を上って、自慰行為をするでしょう。私は翔平を頭から追い出そうと、必死に女性の身体を想像しますが、それが無意味なことを知っています。最終的に私は絶頂に達することができないでしょう。そして私は怒りと切なさを感じながら階下に戻ります。 時には私たちはテーブル越しに目を合わせることがあるでしょう。その瞬間、私たちは自分自身の内奥に潜む感情に、喜びを見出す暇もなく蓋をして、そしてそれぞれがしていたことに戻っていくのです。ある日私たちの一人が死に、もう一人が丸太小屋の外に彼を埋めます。それから彼は旅立った友人にちょっとした詩を書いて、そして真のプラトニックな愛なしには生きる理由を見出せずに自殺するでしょう。
I’m not gay.
But I want to live in a log cabin in the woods with Jon Snow We won’t ever have sex, but there will be a simmering erotic undercurrent as I stand in the kitchen window watching him chopping wood, shirtless, sweat pouring off his body.
I’ll run upstairs and masturbate, the entire time forcing myself to think of women while my thoughts drift back to Jon. I won’t be able to climax and I’ll eventually go back downstairs, angry.
Sometimes we will look across the table and catch each other’s eyes, and in that second, anything is possible, but we both deny ourselves and go back to what we were doing.
One day one of us will die, and the other will bury him outside the log cabin.
Then he’ll go inside, pen a brief missive to his departed friend, and commit suicide, never able to deal with life without his one true platonic love.
丸太小屋構文の特徴は以下の通りです。
- 冒頭での断り:「私は同性愛者ではありませんが、…」
- 非現実的な設定:「〇〇と一緒に森の中の丸太小屋に住みたいです。」
- プラトニックな関係性:「私たちは肌を重ねることはないでしょう。」
- 抑えられた欲望:「キッチンの窓から見ていた私は密かに腰の炎を燃やします。」
- 切ない結末:「最終的に私は絶頂に達することができないでしょう。」
- 悲劇的な終わり:「ある日私たちの一人が死に、もう一人が丸太小屋の外に彼を埋めます。」
これらのフレーズや特徴を組み合わせることで、独特の雰囲気を持つ文章が生まれます。
丸太小屋構文の例文
ここでは、実際の丸太小屋構文の例文を紹介します。
私は同性愛者ではありませんが、北条時行様と一緒に森の中の丸太小屋に住みたいです。私たちは肌を重ねることはないでしょう。しかし彼が臀部を引き締めながら必死に逃げ次第に汗ばむ裸の上半身を、キッチンの窓から見ていた私は密かに腰の炎を燃やします。私は階段を上って、自慰行為をするでしょう。 pic.twitter.com/ID40ZBRBn8
— 待ってろ白髪(古山) (@W6YXBL5qrC90295) July 9, 2024
私は同性愛者ではありませんが、などと二度と言いません。私はもう同性愛者です。私は森の中の丸太小屋で大谷翔平さんのバットで50-50されたいです。
— 葛葉屑也 (@earthlastman) September 19, 2024
この例文では、先ほど紹介した特徴的なフレーズがうまく組み込まれており、切ないながらもユーモアを感じさせる独特の雰囲気が表現されています。
丸太小屋構文の元ネタ
丸太小屋構文の元ネタは、2017年頃に海外の掲示板サイト「reddit」に投稿された文章だと言われています。
元々は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の登場人物ジョン・スノウに向けられたものでした。
その後、この文章形式が様々な有名人やスポーツ選手に書き換えられて広まっていきました。
日本では2019年頃にredditの投稿が日本語に翻訳され、まとめサイトなどを経由して普及し始めました。
特に、大谷翔平選手を対象にした丸太小屋構文が有名になりました。
興味深いのは、この構文が単なる機械翻訳ではなく、文学や翻訳に造詣のある人物の仕事だと推測されている点です。
『ロリータ』からの引用やロマンチックな意訳が含まれており、文学的な要素も見られます。
丸太小屋構文の広がりと影響
丸太小屋構文は、インターネット上で急速に広まり、様々な形で影響を与えています。
- 「丸太民」の誕生:大谷翔平に魅了された人々や彼に特別な感情を抱く人々を「丸太民」と呼ぶようになりました。これは丸太小屋構文の影響を受けた呼称です。
- 結婚報道の影響:2024年2月29日に大谷翔平の結婚が報道された際、「丸太小屋炎上」などとネタにされ、SNS上でトレンド入りしました。これは丸太小屋構文が広く認知されていることを示しています。
- 栗山英樹監督との関連:大谷翔平の元監督である栗山英樹氏も、大谷への強い信頼や懸命なラブコールで知られており、丸太小屋構文の文脈で言及されることがあります。
丸太小屋構文のまとめ
丸太小屋構文は、ユーモアと切なさが絶妙に入り混じった独特の雰囲気を持つインターネットミームです。
2017年頃に誕生し、日本では2019年頃から普及し始めました。
有名人への憧れを非現実的なシナリオで表現し、読者の感情を巧みに揺さぶります。
その独特の文体と内容は、多くの人々を魅了し、「丸太民」という言葉を生み出すなど、様々な影響を与えています。
インターネット文化の一つの表現形式として、今後も進化を続けていくことでしょう。